サイトマップ 講義13
金利生活者の実践投資(2)サイクルの利用
◆サイクルとは
為替相場にはサイクルがあるといわれています。
相場の波には一定のリズムが見られます。
ボトム(谷底=安値)から、トップ(山頂=高値)へ。そして、また、ボトムへ。
そのボトム(トップ)からボトム(トップ)までの間隔が、だいたい同じになる傾向が見られるのです。
それを指して、サイクルと呼称します。
米ドル/円や、豪ドル/円など、○○/円の通貨ペアは、スワップ狙いの長期買い持ちトレーダーが結構たくさんいます。
そのため、このような高スワップ通貨ペアは、だらだらと長期間上昇(円安)し、短期間に下落(円高)する傾向があります。
8年サイクルの高スワップ通貨ペアがあるとします。その場合なら、6~7年は円安で動き、残りの1~2年は円高に向かって動くという傾向が考えられます。
◆サイクルを利用する
長期サイクルでは、8年くらいのサイクルが多く見られます。
その場合、ボトムからボトムは、ほぼ最安値から最安値に相当しています。そして中間に訪れるトップは史上最高値であることも考えられます。
ということは、高スワップ通貨ペアでは、さきほど触れたように、サイクルの7~8割は円安。
残り2~3割は円高と考えられます。
右に寄った山の形になります。
そのことから、投資するのはサイクルの前半で行うべきであると言えます。
サイクル後半では、貯金する方がよいといえます。貯金しておきそれを次のサイクルの前半期に投資していくわけです。
もし、後半においても投資を行うなら、レバレッジは低く抑えておく必要があります。
基本編の「」「」「」で、ポジションを建てる際のレバレッジについて述べたことがあります。
なるべく安全な方を選択すると説明しました。
サイクルの後半期においては、特に注意が必要でレバレッジは2倍未満でなければなりません。
さらに、サイクルは、史上最高値に近くならば、そろそろサイクルは後半の下落相場に向かうと予測できます。そして下落が、史上最安値に近づけば、そろそろ底値圏に入ると予測できます。
正確な投資タイミングをみつけることはできませんが、だいたいの自分のポジションの位置を知ることができます。
トレンドのどのあたりにいるのか、おぼろげながら分かるのです
これがどれほど、役に立つかは、容易に想像できますよね。
サイクルの実例
◆豪ドル/円
月足チャートを見てみましょう。
4年(48ヵ月)と7年(84か月)の2つのサイクルを見つけることができます。
4年サイクル
| 時期 |
安値レート |
周期 |
| 95年5月 |
58.76 |
5年5ヵ月 |
| 00年10月 |
55.52 |
3年8ヵ月 |
| 04年6月 |
74.22 |
4年8ヵ月 |
| 09年2月 |
55.52 |
|
4年サイクルといっても、4年ぴったりではありません。
実際は、4年前後のサイクルで、50か月サイクルといったところでしょうか。
サイクルには、誤差が生じるのが普通です。はかったようにピッタリにはなりません。
例えば地震では、100年周期があり、東海大地震が心配されています。これも、1日の狂いもなくピッタリと100年ではありません。
7年サイクル
| 時期 |
安値レート |
周期 |
| 95年5月 |
58.76 |
7年2ヵ月 |
| 02年7月 |
62.32 |
6年7ヵ月(まだ継続中か?) |
| 09年2月 |
55.52 |
|
7年サイクルでは、02年からの周期はまだ継続中である可能性もあります。
ぴったり7年後は、09年7月になるのでその前後まで様子をみないと分かりません。
よって、2010年の2月くらいまで円高傾向が続いても不思議はありません。上昇することもあるかもしれませんが、もう一度下落して安値を付けるような動きも想像されます。
サイクルは、チャートを眺めてみたイメージで、「ここからここまでが一区切りにできそうだな」と感じることが大切で、正確に区切る必要はありません。
◆南アフリカランド/円
もうひとつ南アフリカランド/円の例を挙げておきます。
8ヵ月サイクル
| 時期 |
安値レート |
周期 |
| 01年12月 |
9.30 |
9ヵ月 |
| 02年9月 |
10.78 |
8ヵ月 |
| 03年5月 |
14.15 |
8ヵ月 |
| 04年1月 |
13.97 |
7ヵ月 |
| 04年8月 |
16.14 |
10ヵ月 |
| 05年6月 |
15.57 |
16ヵ月 |
| 06年10月 |
14.75 |
5ヵ月 |
| 08年3月 |
11.52 |
10ヵ月 |
| 09年1月 |
8.43 |
|
8ヵ月という短周期です。かなり誤差があり、16ヵ月もある期間がありますね。
近いところでは、09年9月前後にボトム(安値)をつける可能性があります。
3年6ヵ月(42か月)サイクル
| 時期 |
安値レート |
周期 |
| 01年12月 |
9.30 |
3年6ヵ月 |
| 05年6月 |
15.57 |
3年7ヵ月 |
| 09年1月 |
8.43 |
|
このサイクルでは、2012年7月前後のボトムがみられると予測できます。
サイクルから投資時期をはかる
サイクルでは正確な予測はできません。
ですが、次のボトムの時期を、だいたい把握しておくことができます。
これを利用して、8年周期などの長期サイクルの場合
・サイクル前半は、投資時期
・サイクル後半は、貯蓄時期
と考えることができます。
サイクルの後半期は、投資せず貯蓄しておき、次のサイクルの前半期に、貯蓄した分もむくめてまとめて投資する、というサイクルに沿った方法も良いのではないでしょうか。
例えば、南アフリカランド/円では、42か月サイクルが見られます。
その前半の21カ月は「投資時期」です。
2009年1月~2010年10月までの期間になります。2010年10月以降もしばらくは円安傾向があるでしょうが、いつ下落に転じるか分かりません。最高値で投資する愚を避けることが重要です。はやめに投資を控えることを考えておいた方が良いでしょう。
それから、もし2010年くらいから南アフリカランド/円に投資を始めた場合、比較的高値圏のポジションを保持することになります。
その場合は、評価益があるならば、2010年以降に決済してしまうのも一考です。
このような感じで、サイクルに沿って、投資すると大きな含み損を抱える可能性が減ると思われます。
さて、次は「通貨分散の例」にて、
どの通貨ペアをどのように投資していけばよいのか、考えてみたいと思います。
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